MAAMItan’s blog

2022年9月以降8月に永眠した妻の遺稿をアップロードし、その後は妻がこの世に生きた証を残したい思いで引き継いでいます。

旅の思い出

2011年7月29日(金)、この日僕は出張で徳島に来ていました。

この年、NHK大河ドラマ福山雅治さん主演の龍馬伝が放送されていました。僕の父の実家は京都で割烹料理屋をしていたのですが(今は人手に渡っています)祖父は三菱財閥の祖で坂本龍馬と同じ土佐の出身の岩崎弥太郎の甥である3代目当主の岩崎小彌太に仕える料理人をしていたことがあります。また実家のお隣さんが酢屋さんという材木屋さんでして江戸時代土佐から材木を仕入れられていてその縁でしょうか、坂本龍馬を匿われていました。記念碑も立っていて僕も子供の頃からそのことを知っていました。僕が予備校に通っていた頃は今酢屋さんのお店になっているところは部屋貸しされていまして父の実家が数十年来そこを借りていて僕は予備校に通う為の自転車を置いていました。そんなこともあって僕は坂本竜馬に親近感を持っていました。この近所には父たちが通っていた立誠小学校(今はホテルに改修されています)という学校があってそこは元土佐藩邸だったとかうちと酢屋さんのことや坂本龍馬の諸々のことを妻にも話をしていましたら妻も興味を持ったようでした。大河ドラマで妻は好きな福山さんが出ていて欠かさず見ていたのもあり僕が週末四国にいるのを利用して徳島まで来てもらってから高知に行こうと話をしたら行くわと言ってきました。余談になりますが妻が絵を習っていた奥野北雄先生のお孫さんはアミューズ所属のWEAVERというバンドのメンバーです。同じ事務所所属の福山雅治さんとお孫さんの二人で撮った写真も見せてもらっていたので妻にとって福山さんは身近に感じる存在であり勝手にですが親近感を持っていました。

平26.11.15(土)第29回 酢屋龍馬祭

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京都市中京区) - YouTube

 

妻に土曜日午前中にJR徳島駅前まで高速バスで来てもらい、会社の車を使って高知まで行きました。高知市街を目指している途中、坂本龍馬の土佐時代の盟友の武市半平太の生家を偶然見つけチラッと見たのを覚えています。ドラマでも大森南朋さんが演じ出ていた人物で妻も知っていたので偶然やなあと驚いていました。高知に着いて高知城、城下町散策、坂本龍馬の生家の町にある記念館に行きました。

高知城山内容堂候の居室


夜は川沿いの温泉宿(名前を思い出せません)に泊まりました。

翌日は桂浜とそこにある坂本龍馬記念館に行きました。ここは坂本龍馬関連の資料も多く展示されていて行く価値がありました。妻は龍馬の手紙集の本を買っていました。

龍馬が最後を過ごした近江屋の再現部屋

 

昼の食事を済ませてから帰路につきました。妻もこの時以降歴史に興味をもったようで歴史関連のテレビ番組をよく見るようになっていました。人は人を身近に感じることによって興味を持ちます。人と長年疎遠になっていたり関わることがなくなってくるとその人に対しての関心も薄れ、どうしているのかとか気にかけることも無くなってしまいやがて記憶からも消されていきます。今はそういうことをとても寂しく感じます。