MAAMItan’s blog

2022年9月以降8月に永眠した妻の遺稿をアップロードし、その後は妻がこの世に生きた証を残したい思いで引き継いでいます。

佐伯祐三特別展

働き始めて6カ月経ち、有給が取れるようになったので23日(火)に大阪中之島美術館の佐伯祐三特別展に行ってきました。妻には好きな画家が数人いました。ゴッホ、ミレー、ロートレック藤田嗣治葛飾北斎他。佐伯祐三もそのうちのひとりでして家には「佐伯勇三のパリ」という本と1989年に大阪市政100年・近代美術館構想記念で大阪市美術館で開催された佐伯祐三とエコール・ド・パリ展の図録がありますのでその展覧会に妻も行ったのだろうと思います。

結婚前には僕は絵のことをよく知りませんでしたが奥野先生のところにお伺いして話を聞いたり妻の話を聞いたりして興味を持ち始めました。

佐伯勇三(1898-1928)は大阪市出身で画家として活動したのはわずか10年程で郵便配達夫の絵が有名です。ここ大阪中之島美術館は開館して一周年ですが1989年の展覧会でのいわれた近代美術館構想というのはここのことだったのでしょうか。今回は140点もの作品が全国の美術館から集められ見ごたえのあるものになっています。佐伯はパリの風景の絵を数多く残していますが新婚旅行では佐伯祐三が絵を書いたところを2か所回りました。

扉(1928年)

リュクサンブール公園(1927年)

新婚旅行の行先は全て妻が決めて彼女が行きたい所に行ったという旅でした。妻は結婚式の自己紹介の文書に新婚旅行で画家が活躍したパリに行けるのが夢のようだと書いていました。もし妻がいれば今回の展覧会には絶対に行っていたと思います。僕が行ったのは妻の代わりに行ってきたという意味もあります。上の絵葉書2枚と図録を買って帰り、妻に捧げました。妻は喜んでくれただろうと思います。