MAAMItan’s blog

2022年9月以降8月に永眠した妻の遺稿をアップロードし、その後は妻がこの世に生きた証を残したい思いで引き継いでいます。

妻の持ち物を使う

妻は背が高い方で166センチありました。僕は169センチなのであまり変りません。

結婚してから妻は「私は足が長いから」と自慢したことが何度かあってその度に僕は「何がや」と言って受け流しておりました。

妻は全身性強皮症になり、病が進行してからはボタンのある服は自分で着られなくなり、上からスポッと被る伸縮性のある服しか着られなくなりました。

病気のせいで関節の曲げ伸ばしがやりにくくなったのです。

それで家の中では1年じゅうトレーナーとフリースで過ごしていました。

関節の曲げ伸ばしがしにくくなっていたのでLLサイズを着ていました。(太っている訳ではなくスラッとした体型です。)

 

ここ最近寒くなりましたので妻のモコモコのフリースを着てみました。

僕は細身なので問題なく着られました。

自分のフリースと違って起毛してるから暖かいです。

妻の服を着ていると一体感が得られて気持ちが和みます。

ただ色が赤紫とかピンクなので外では着られません。

下は妻が若い頃スキーに行ってたときに履いてたジャージを履いてフリースと併せて仕事から帰ってからの部屋着にしています。

それと妻が使っていたヘアコンディショナーとフェイストリートメント、風呂場から退けていたんですが、最近、使い始めました。

エレクトーレフェイストリートメント、9870円也。高いです。

妻が自分で買ったんだから文句を言う筋合いはありませんね。

使わないともったいないです。

これで肌に潤いが与えられてみずみずしくハリのある肌を取り戻したいと思ってます。

「真由美、おまえの残したもん、有効活用してるからな。」

妻の見ていたテレビ番組5

火曜日に妻が見ていた番組です。

 

19:00~ 6チャンネル 家事ヤロウ!!・ 8チャンネル ちゃちゃ入れマンデー

妻は一日中テレビをつけていましたがこの時間帯は他に見るモノがないからこれらをみていたような気がします。

20:00~ BS日テレ ぶらぶら美術・博物館 これは僕が見るのを選んでました。

妻も付き合って見てるような感じでした。この番組は山田五郎さんが作品についてわかりやすく解説してくれるのでとても良い番組でしたがこの秋で終わってしまったようで残念です。

同じく 20:00~ NHKBS2 世界ふれあい街歩き ヨーロッパの街を歩いている回を見ていました。 旅行に行けなくなったのでテレビで見て憂さ晴らしをしていたと思います。フランスの回の時はいつも見ていました。ほんとうにもっと妻と一緒に旅行に行きたかったです。フランスにもう一度連れて行ってやりたかったのに行けなかった、これは僕にとって一番の心残りです。

22:00~ BSTBS 町中華で飲ろうぜ これは僕が見てたのを付き合って見ていました。 妻は酢豚とシュウマイと春巻きが大好きでした。外で中華を食べる時はこれらをよく食べていました。月曜日の酒場放浪記もそうですが、妻は臨場感のあるグルメ番組が好きでした。これも旅行番組と一緒でコロナ禍以降は簡単に外食に連れて行けなくなったので、テレビで見て憂さ晴らしをしていたのでしょう。

 

 

月命日の出来事

今週は京都の親の家から仕事に通っているのですが、今朝、父が「今日は◯◯◯さんの月命日やな。」と仏壇に線香をあげる際に過去帳を見ながらつぶやきました。

ちなみに位牌は京都の仏壇には置かずに自宅のミニ仏壇に置いています。

朝からそんなことがあったので今日は月命日だということをこれまでになく意識しました。

居酒屋で昼ご飯を済ませましたが、そこでかかっている有線に妻と関わりのある曲が二曲続けて流れました。

一曲目はいしだあゆみさんのブルーライトヨコハマ。妻が子供の頃にこの曲をお母さんの前で歌って褒められたと言っていました。

曲を聞きながら妻がその話を僕にしたことを思い出し、なんともいえない気持ちになりました。

二曲目はB'zのラブ ファントムです。そんなに熱心なファンではなかったと思いますが妻はBzベストのCDを2セット持っています。半年程前に僕はそれを聞きました。

二曲続けて妻に関連した曲がかかるなんて偶然にしては出来過ぎているし、月命日らしい出来事だと思いました。

「今日は月命日やからうちに帰って来て」妻にそう言われているような気がしました。

それで妻が好きなチョコレートのロールケーキと花を買って自宅に帰りました。

妻も喜んでくれるでしょうか。

 

 

アウトレットモールの思い出

先日、仕事帰りに地下鉄に乗っていたときにの中吊り広告を見たら門真アウトレットの広告が目に入りました。

それを見て妻とあちこちのアウトレットに行ったことが思い出されました。

病状が進んでなく、普通に歩けた7年ぐらい前までの話です。

うちから一番近いのは鶴見アウトレットでしたがここは規模が小さいのであまり行きませんでした。

よく行ったのはりんくうと神戸でした。

他に三田と竜王にも一回づつは行きましたか。

アウトレットには服を買おうと思ったときに行ってましたがだいたい、いつも覗く店は決まっていて男女両方扱ってる店では二手に別れてそれぞれが見たいものを見て、男性物、女性物片方しか扱ってない店では店内を一緒に回っていました。

女性物の店は男性が女性と一緒に居るのをあまり見ませんでした。

それで初めはちょっと抵抗感がありましたが、妻が「どっちがいいと思う?」とかいつも意見を聞いてきたので一緒に居てやったほうがいいんやなと思い、行動を共にしていました。

いつも昼過ぎから行ってたので、4時頃になったらフードコートかゴディバでおやつを食べて家に着く前に晩御飯を外食するといった感じでした。

妻と一緒にアウトレットに行った時に買ったスーツ2着は今も仕事に着て行っています。

門真アウトレットは鶴見アウトレットに代わって新しくできたところで、敷地内にはららぽーとコストコもあります。

場所は前にから知っていますができてあまり時間が経ってないからまだまだ人が多いんじゃないか?とかもう物欲もないしなぁとか幸せそうな家族連れの多いところには抵抗感があったりとかで興味はありませんでした。

でも今日、広告を見て平日なら行ってみようかと思えました。

今度の木曜日は有給を取るので時間があれば行ってみましょうか。

1年前よりは気持ちが前向きに成れているようです。

妻がいたら絶対行きたがったはずですからとっくの前に行ってるんですけどね。

妻の見ていたテレビ番組4

月曜日に妻が見ていた番組です。

19時~ 6チャンネル 帰れマンデー

      10チャンネル 有吉ゼミ

この時間は最初に有吉ゼミギャル曽根の大食いのコーナーを見てあとでヒロミの八王子リフォームがあればそれをよく見ていました。その合間に帰れマンデーを見ていました。病気のせいで妻はあまり量が食べられなくなっていましてギャル曽根がどんどん食べていくのを見てるのが気持ちがいいと言っていました。テレビを見ることで憂さ晴らしになっていたのでしょう。八王子リフォームはビフォアフターと同じように妻の好きなテーマでしたから見ていたのでしょうね。

21時~ BSTBS 吉田類の酒場放浪記

妻は家ではあまり酒は飲みませんでしたがたまに飲むビールをおいしいと言っていました。僕もほとんど飲みませんので家でも飲むのはここ4年ぐらい前からは350mlの缶ビールを二人で分けて飲んでいました。

そういう訳で外で居酒屋に行って飲むのも妻が天王寺までフランス語を習いに行ってた頃、それが終った後に何度か居酒屋で飲んで帰ったくらいです。妻は居酒屋に行くのは好きでしたから酒場放浪記はまるで店にいるような臨場感を感じられた番組です。それを見ることで雰囲気を味わえたから妻は毎週必ず見ていました。

22時~ BSTBS にっぽん歴史鑑定

今はもう終わった番組ですが酒場放浪記に続けて見ていました。僕は歴史好きなのですが一緒にいろんな歴史番組を見ている間に妻も歴史好きになりました。夫婦揃って同じものを楽しめるのはほんとうによかったです。それって夫婦でいることの醍醐味のひとつですね。彼女が妻で本当によかったと思います。

 

 

 

16回目の結婚記念日

今日11月3日は16回目の結婚記念日です。

2回目の一人ぼっちの結婚記念日。

僕と妻はネットで知り合いました。

妻と出会う前に10年近く付きあった彼女がいましたが別れて2年ぐらいしてから妻と出会いました。

前の彼女と別れてから女性と縁のない生活を送っていましたがだんだんと寂しくなり、じっとしててはいたずらに時間が過ぎていくだけだと思い、日常生活だけでは新たな出会いはないので婚活サイト二つに登録しました。

10人近くの人とメールや会って話をしましたがしっくりくる人となかなか出会えない中で妻のプロフィールを読み、考え方がしっかりしてると思いましたので、メールを送りました。

妻は5歳下でしたが長女で弟2人という環境で育ったのでしっかりしたお姉さんになったのだと思います。

メールのやり取りも楽しかったので会おうということになり、大阪駅の中の喫茶店で初対面となりました。

会ってみると話がはずみ、見た目も好みでした。

あとはトントン拍子で進み1年5ヶ月後に結婚しました。

結婚するときに日をいつにするか、大事なことですが妻は「祭日にしたら忘れないし、いつも休みやから出かけるにも都合がいいやん」とか言って、11月3日文化の日に式を挙げることにしました。

妻の言った通り、僕たちは毎年結婚記念日を忘れることはありませんでした。

その日にはよく妻の好きなフレンチビストロやイタリアンリストランテへ食事に行きました。

結婚記念日で最後に食事に出かけたのは2020年、コロナが少し治まり、大阪府が飲食店を応援する為に食事に行くとポイントを付与する施策をやっていた頃にフレンチを食べに行きました。

そして今年の記念日は妻が好きだったチョコを使ったケーキとベイクドチーズケーキを買ってきて妻の好きだったカフェオレを付けました。

さすがに一人でレストランには行けませんので今日は一人でこの日を祝います。

 

妻のガラケー

先週の日曜日に、妻の携帯電話を解約しました。

妻はずっとガラケーを使っていました。スマホにはあまり興味を示しませんでした。

ガラケーが使えんようになったらスマホにするわ」みたいなことを言っていました。

ネットはノートパソコンでしていましたから妻にとって携帯は連絡の為のツールの役割さえあればよかったんでしょう。

僕との連絡はたまに電話があって、昔はメールが中心でその後はショートメールが中心になりました。

去年の9月に引き落とし口座を変更して亡くなってから1年2ヶ月契約を続けました。

最初のうちは妻の知人、友人への連絡の為に使っていました。

今年になってからは連絡が入ることもなくなりましたが直ぐに解約する気になれませんでした。

携帯が使える状態だと妻に連絡できる手段がまだあるという気持ちになれたんです。

勿論、ガラケーだから契約してても支払いは安いという理由もあります。

解約するのにはショップの人に亡くなったとか言わなければならないかもしれないと思うと出向く気になかなかなれませんでした。

去年の9月に携帯に残っていた写真とメールは全てパソコンに転送しました。ショートメールのうち僕が前に勤務していた会社のスマホとやり取りしていた文章は土曜日にアイパッドで写真に取りました。

データは全て保存できたので解約に行きました。ショップに行くのは妻と一緒に機種変更に行ったとき、引き落とし口座の変更に行った時以来です。手続きが終り、ショップを出た後、目に涙が滲みました。

妻の生きていた証をひとつ失くしてしまった、そんな気になり寂しい感情が沸き起こりました。

やっぱり使ってないのを契約しておくのももったいないし、妻もそう思っていると思います。「もう解約してもええで」と言ってくれるでしょう。

今、その携帯を見てもメールもショートメールも全て見られなくなっています。

見られるのはアドレス帳だけです。