先週の日曜日に、妻の携帯電話を解約しました。
妻はずっとガラケーを使っていました。スマホにはあまり興味を示しませんでした。
「ガラケーが使えんようになったらスマホにするわ」みたいなことを言っていました。
ネットはノートパソコンでしていましたから妻にとって携帯は連絡の為のツールの役割さえあればよかったんでしょう。
僕との連絡はたまに電話があって、昔はメールが中心でその後はショートメールが中心になりました。
去年の9月に引き落とし口座を変更して亡くなってから1年2ヶ月契約を続けました。
最初のうちは妻の知人、友人への連絡の為に使っていました。
今年になってからは連絡が入ることもなくなりましたが直ぐに解約する気になれませんでした。
携帯が使える状態だと妻に連絡できる手段がまだあるという気持ちになれたんです。
勿論、ガラケーだから契約してても支払いは安いという理由もあります。
解約するのにはショップの人に亡くなったとか言わなければならないかもしれないと思うと出向く気になかなかなれませんでした。
去年の9月に携帯に残っていた写真とメールは全てパソコンに転送しました。ショートメールのうち僕が前に勤務していた会社のスマホとやり取りしていた文章は土曜日にアイパッドで写真に取りました。
データは全て保存できたので解約に行きました。ショップに行くのは妻と一緒に機種変更に行ったとき、引き落とし口座の変更に行った時以来です。手続きが終り、ショップを出た後、目に涙が滲みました。
妻の生きていた証をひとつ失くしてしまった、そんな気になり寂しい感情が沸き起こりました。
やっぱり使ってないのを契約しておくのももったいないし、妻もそう思っていると思います。「もう解約してもええで」と言ってくれるでしょう。
今、その携帯を見てもメールもショートメールも全て見られなくなっています。
見られるのはアドレス帳だけです。