MAAMItan’s blog

2022年9月以降8月に永眠した妻の遺稿をアップロードし、その後は妻がこの世に生きた証を残したい思いで引き継いでいます。

特別な一日

今日は僕の62回目の誕生日です。S田君、おめでとうメッセージありがとうございました。去年の今日は入院中の妻からショートメールでおめでとうメッセージが送られてきました。以下は17日に妻とやりとりしたときのショートメールです。

この日3時頃でしたか、病院に行ったのは。主治医と僕と妻の弟と3人で話をしました。

内容は症状と入院してからの経過についての説明でした。それから今後の見通しについての話があり、妻の心臓は健康な人の4割ぐらいの働きしかできていないということ、この先いつ不測の事態が起こるかわからない、それは1年以内かも知れないしもう少し先かもしれない、そして妻は延命治療をしないという書面にサインをしたということでした。その話を聞いて今まで感じたことのないショックを受けました。妻はもう長く生きることはできないと宣告を受けたも同然です。こんな辛いことはありませんでした。自分がガンだと分かったときもショックを受けましたが、そんなものは比になりません。一番大切な人を失うかもしれない不安に目の前が真っ暗になりました。人生最悪の誕生日でした。その日の夜、妻から「今日、病院に来てたん?」と電話がありました。病室の近くの部屋で話をしていたので声が聞こえたのでしょう。行って話を聞いてきたことを伝えました。内容については話はしませんでした。本人も主治医から説明を受けてるに違いないし、延命治療をしないとか突っ込んだ話までしてますから自分の命がもう長くないことは分かっているだろうから暗くなるような話はしませんでした。でももし、自分が余命宣告じみた話をされたらどれだけショックを受けるかを考えると妻もどんなに辛い思いをしただろうかと想像するといたたまれない気持ちになりました。

そして今日は朝からyoutube祇園祭のLIVE配信を見ていました。昼は妻が好きでよく食べていたかつ喜のエビロースかつ定食を食べに行って、おやつには去年妻がオイシックスで買って冷凍庫に入れていたわらび餅を食べました。

思えば祇園祭の頃は宵々山の日に遊び行ってたまたま色打掛を安く売っているのを見つけたので買ったり、山鉾巡行には2回見に行ったり、いろいろ思い出があります。この先も誕生日を迎える度に妻との出来事を思い出し続けると思います。今日改めてショートメールを読むと涙が溢れてきました。妻はぼくとずっと一緒に暮らしたかったんだなあと。ほんと人として出来た、いいやつなんです妻は。