MAAMItan’s blog

2022年9月以降8月に永眠した妻の遺稿をアップロードし、その後は妻がこの世に生きた証を残したい思いで引き継いでいます。

日本で西洋画を描く。観る。

日本の西洋画(洋画)について

 

絵を描く人、観るだけの人も日本の洋画(西洋画)について知るヒントがあるブログができればと開設してみました。ギャラリーも併設です。

                                   

私は、本当の洋画(西洋画)とはどういうものかを知りたくて、絵をたくさん観たり、絵を描く勉強をしてきました。今は闘病に専念するために絵を描けないのが残念ですが、日本においても本当の洋画(西洋画)が続いて、よりいい作品が残って欲しいと思っています。

描く人は、いいものを残してほしいし、観るだけの人も素朴な疑問が解明出来ると見方が変わるかもしれません。

 

私は単純にいい絵に囲まれて暮らせたらいいなと思うのですが、なかなか遠い夢でしょうか。でも、あきらめずに前を向きたいですね。

 

西洋画に憧れた始まりは、子供の頃に観た絵画の色の鮮やかさや日本古来とは違う色使いが心に残って好きになったのだろうと思います。

洋画は、抽象的で簡単そうに描けるものから、具象に写真と見違えるまでにも描けるのがいいですね。

 

-洋画の良さ-

・画材は、水彩、パステル、油絵でそれぞれの良さがありますね。

パステルや油絵は、色の鮮やかさを長く保てるのがいい。

・光を感じることができる。

・立体的に描くことができる。

・遠近を表現できる。

 

明治時代に西洋のものがたくさん日本に入ってきて、洋画もその一つだと思いますが、

その頃ヨーロッパでは、ちょうど印象派の最盛期ですが、印象派の画家たち一人ひとりも水彩、パステル、油絵を描いていて、その頃にヨーロッパ留学をした日本人洋画家も勉強しているものと思います。

日本でも洋画(西洋画)を描く人は、水彩、パステル、油絵を描けるものだと思っていました。日本ではどう伝わっているのかと思うことがよくあります。

  

-デッサン-

まずよく基本と云われるデッサンですが、人体デッサンをよく描きますね。

どうしてでしょうか。

人体のデッサンを描くのは難しく、鍛錬が必要なので技術の向上につながるようです。

かのゴッホも人物の絵をたくさん描いた時期があったそうです。

 

上手く人体デッサンできるのは、どんな形も捉えて描くことができるようになるのですね。なので、私が思うにデッサン=(イコール)基礎ですが、デッサンがちゃんと取れていると歪んだ絵にならないと思います。

歪んでいないのは、日本画にも云えることだと思います。葛飾北斎歌川広重の浮世絵も、海や山のデフォルメはあっても歪んでいるのではなく、その他も基礎がちゃんとしているからこそ美しく仕上がるんですよね。

 

―水彩画-

水彩画は、画材を屋外に持ち出しやすいので風景をスケッチするのに使いやすいですね。

ヨーロッパでも風景画に用いられて、ターナーの水彩画は有名ですね。

あまり塗り重ねたり、色を多く混ぜたりするときれいにならないので、早く仕上げるのは技術が必要ですよね。

 

パステル画―

パステル画は、日本では、ぼやけた感じで描かれていますが、ヨーロッパでは、

ドラトゥールの描く「ポンパドール侯爵夫人の肖像」のようにパステルクレヨンだけを用いて、とても綺麗な肖像画が描かれています。ご存じない方も多いかと思います。もしかして、観ている人は、油絵だと間違って観ているかも知れませんね。

 

―油絵―

 油絵は、重ねて描いていくことができるので、重厚にも描けるのがいいですよね。

 

絵は、鍛錬も必要ですが、基礎もあるとすごい絵が描けると思うんですが。。。

 

ー絵の観かたー

絵の前で、考えこんでしまうことはありますよね。

素敵な絵に心奪われて見入ってしまっていることもあると思いますが、絵を理解しょうと観ていると、何か違和感を感じて「気になる絵」だったりすることもあると思いますが、

あまり考えずに違和感のあるものはスルーするのもいいと思います。たくさん絵をみて、美しいと感動したり、観ていて楽しくなる自分に合った絵を探していくといいと思います。

それが私のおすすめの観方です。

 

その水彩画、パステル画、油絵も描ける絵描きさんを探したところ一人見つかったのが

奥野北雄さんでした。

 

水彩画、パステル画、油絵を説明するのにも「百聞は、一見にしかず。」ですね。

作品をギャラリー状態で掲載させていただきました。

 

奥野 北雄 作品

 

水彩画 6F

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水彩画 6F

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水彩画 10F

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パステル 10F

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パステル 8F

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パステル 10F

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油 絵  6F

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油 絵 12F

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油 絵 20F

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油 絵 50F

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油 絵 100F 「二人静」             国際交流センター所蔵

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奥野北雄氏 [ 略 歴 ] f:id:MAAMItan:20200913183231j:plain

 たくさんある作品の中の一部を掲載させていただいたのですが、もっと見たくなりそうですね。

奥野北雄氏が東京で絵の勉強をされていた時に猪熊源一郎先生が「絵描きはなんでも描けて絵描きですよ。」と言われていたそうで、その言葉通り何でもかけるように努力されてきたそうです。本当の絵描きはなんでも描けるんですね。

 

興味がある方は、毎年10月にある、生徒さんたち 【  グループ北 】の絵画展が

下記日程で今年も開催されます。

奥野北雄氏の協賛作品もありますので、行ってみてはどうでしょう。

グループ北絵画展  マサゴ画廊にて

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