MAAMItan’s blog

2022年9月以降8月に永眠した妻の遺稿をアップロードし、その後は妻がこの世に生きた証を残したい思いで引き継いでいます。

妻と出かけたときの思い出

2016年11月5日土曜日、この日は京都国立博物館で催されていた坂本龍馬特別展覧会に行きました。この年が没後150年でした。坂本龍馬河原町通に面した醤油商近江屋で暗殺されたのですが、その前に潜伏していたのが酢屋という材木商で土佐の材木を扱っていた関連で匿ったのだと思います。

その酢屋さんの隣が父の実家でして(今はもう違いますが)その昔、酢屋さんが今はお店にしているスペースは借間として貸し出していて、父の実家も一間借りていました。僕は予備校に行っているときに借間の前に自転車をおいていて毎日枚方から来て自転車に乗って予備校に行っていました。酢屋さんの右端の所に昔から石碑と坂本龍馬がここに潜伏していたという京都市掲示板があるのを子供の頃から知っていましたので坂本龍馬に興味を持ちました。

そして妻と付き合いだした頃にもそんな話をしてその数年後、NHK大河ドラマ福山雅治さん主演の龍馬伝が始まったので妻も興味を持って見ていました。妻も福山雅治のCDを持っていたことから好きだったのだろうと思いますが。

そんなことで妻とは霊山歴史館や寺田屋、高知に行ったりしてドラマもずっと見てたので妻もだいぶ坂本龍馬に詳しくなっていました。

この展覧会は坂本龍馬に関連するものだけではなく幕末に関するものが数多く展示してありました。その中に徳川慶喜島津斉彬の鎧があったのですがその二つを妻は見比べて「島津斉彬の鎧のほうが立派やな」と言っていました。確かに島津斉彬の鎧の方が金めっきが多く使われていて見栄えが良かったのです。後々もテレビで歴史番組で島津斉彬の話が出てきたのを見たらその話をしていました。この展示会の中で一番印象に残ったのは近江屋で暗殺された際に部屋にあった間仕切りです。血しぶきが付いていて150年経っても生々しく残っていました。

妻は僕の影響で歴史に興味を持ち、僕は妻の影響で絵に興味を持ちました。二人で共通の物事を楽しめたことは本当に良かったと思います。また妻と一緒に出掛けたい、そんな思いはいつまで経っても消えません。