MAAMItan’s blog

2022年9月以降8月に永眠した妻の遺稿をアップロードし、その後は妻がこの世に生きた証を残したい思いで引き継いでいます。

去年の今頃

晦日に改めて一年前の今頃のことを振り返ってみたいと思いました。

去年の今頃は例年と同じようにデパートから送られてきたお節料理を受け取り、夜は紅白歌合戦を見ながら年越しそばを食べて裏番組の孤独のグルメを録画して元旦に見る、いつもの年と何ら変わらない平穏な一日を過ごしていました。一年後にこんな年末を過ごすことになるなど夢にも思いませんでした。

年が明けて1月6日深夜、妻が嘔吐し始め、寝るどころではなくなりました。翌朝も吐き気は収まらず胆汁の混ざった緑色の吐しゃ物を吐いていて、車で大阪赤十字病院の消化器内科外来へ連れていきましたが車内でも吐き続けました。外来に行ったので順番が来ないと診てもらえなかったのですが順番待ちの間もトイレへ行って吐いていました。本当に苦しそうでした。結局即刻入院になりましたが腸閉塞を起こしていていました。絶食とお腹の中身を管で抜き減圧し便も出し取り合えず1月28日に退院しました。

しかし2月3日に再び嘔吐して気分が悪いと仕事に出ていた僕に電話がありあわてて夕方5時過ぎに大阪赤十字病院の救急に連れていき、再び2月15日まで入院しました。

                   妻の手帳

年が明けて2カ月の間に5週間もの間入院していました。その間はコロナ感染予防の為に面会はできませんでしたが寂しいとは思いませんでした。いずれは家に帰ってくると思っていたからです。でも今はもう家に帰ってくることがない、二度と会えないと思うと寂しいです。一年前に戻りたい。

今日居間の大掃除をしたらソファの下からリップクリームが出てきました。ソファは8月6日に買い替えたのでそれ以降の日、8月16日に退院した以降に落としたことになります。エアコンで空気が乾燥するからと言ってリップクリーム病院でもしょっちゅう塗っていました。

結婚してからは仕事以外での人付き合い(職場もひとり勤務の営業所)がほとんどなくなり、平日は勿論、休みの日も一人で出かける時以外はいつも傍に妻がいました。それが今は家ではひとりぼっち。大学卒業後実家を出てからは結婚するまでずっとひとり暮らしをしていましたが寂しいと思うことは全くありませんでした。結婚後にはいつも傍らにいた妻がいなくなってしまった、今は妻が居た頃との落差に苦しんでいます。