2012年の夏休みは福井、石川方面に行きました。2011年の秋に妻は指先の浮腫みと痛みを言いだし、保育園の経営者と身体の状況の話をしている際に蕁麻疹が出たということも言っていました。腕の関節も痛くなり重い物が持てなくなっていました。検査の結果、全身性強皮症と診断されてこの頃妻は体の具合を楽にするために試行錯誤していました。
8月14日、車で福井へ向かい昼食後、海水浴場へ行きました。場所の名前は憶えていませんが12月初めに2階のロフトの整理をしていた時にこの時食べたぼた餅の入れ物、使った割り箸が海水浴用品を入れた袋の中から出てきたのを見つけて当時妻が海水に浸かったら体が楽になるのではないかと二人で海水浴を試したことを鮮明に思い出しました。その日は山中温泉の旅館に宿泊しました。
永平寺は曹洞宗の大本山ですが奥野先生はお家のお寺が曹洞宗とのことで永平寺のこともアトリエにお伺いしたときの話題に出ていました。これまでに禅宗寺院の大本山に行ったことが無かったこともあり妻も楽しみにしていました。この時に妻は数珠を買いましたがその数珠をこの先ずっと使い続けていました。
この日の夜は坂井市三国のホテルに泊まりました。翌日は東尋坊へ行き周辺散策をしました。
今から思うと妻は全身性強皮症は生涯付き合っていかなければならない病であることを知り気持ちが落ち込むこともあったでしょうが僕の前ではそういう素振りは一切見せませんでした。彼女は常に前向きでやれることはなんでも試してみるということをこの後も続けていきました。そういうところは本当に尊敬します。