MAAMItan’s blog

2022年9月以降8月に永眠した妻の遺稿をアップロードし、その後は妻がこの世に生きた証を残したい思いで引き継いでいます。

不思議な思い

僕は朝起きてまず最初に仏壇のお水を替えてお線香に火をつけておりんを鳴らして妻の写真に向かって「真由美、お早う」と声をかけることから始まります。その後、自分の朝食と同じものをお供えします。

それがルーティーンですが今でも「なんで妻がいなくなってしまったんだろう?亡くなる必要があったのか?」と思うことがあります。

この世から消えてしまうってどんな気持ちなんだろうか?、実際には薬で眠らされているような状態になって意識があったのかどうか判りませんが。

この不思議などうして?という思いは結婚して2年目ぐらいまでにもしたことがあります。結婚でよくあるのは学生時代や職場で知り合って結婚したというケースですがそういう場合だと身近な範囲での出会いから始まっていて付き合いが始まる前にお互いに相手のことを知るのに時間があるように思うのですが僕らの場合はネットが知るきっかけになりプロフィールを読んでメールのやり取りをしてという段階を踏まえて初めて相手に会うことになります。学校や職場で出会うのも偶然かもしれませんがネットはもっと偶然です。そんな理由で「なんで結婚してここにいるんだろう?」と思うことがありました。勿論、結婚したいから妻と一緒になったのではなく妻のことが好きになり一緒に生きていきたいと思ったからこそ結婚したのですが。

住んだ家が自分が買った家ではなく妻が買った家に住みましたから自分が居候みたいな感覚があって余計にそう思ったのかもしれません。最初のうちは家でどこに何があるのかわからなかったり家具なども最初のうちは妻が使っていたものをそのまま使い続けていたりしましたから。

今の「なんで妻がいないのだろう」と思う気持ちも結婚当初に感じた不思議な思いと似通っています。この家も僕が買った家ではなく妻が買った家だし、ローン返済も妻が自分のお金でやっていたし。

2年前の昨日、1月7日金曜日は妻が入院した日です。彼女は学生時代から毎年手帳に出来事を書いていてそのほとんどが今でも残っていていつ何をしたかが判ります。

前日の夜11時過ぎに嘔吐し始め緑色の胆汁まで吐きだしたのでこれはいけないと思い翌朝大阪赤十字病院の外来に連れて行きました。検査の結果、腸閉塞を起こしていることが判り1月28日まで入院しました。2年前は8カ月のうち通算3カ月ほど3回に渡って腸閉塞を起こして入院しました。2年前から家でひとりで居る時間があったのです。だから今も同じように一人で暮らしていますからその当時のように入院してるように思いたいのですが毎朝おりんを鳴らす度にもう妻はいないという辛い現実に引き戻されます。